AIに訊ねました「もし子供が色覚特性かも知れないと感じたらどう対処する?あくまでも一般論としてで構いません。」
以下、AIの回答を見ながら解説します。
子どもに色覚特性の疑いがある場合の対応は、「矯正や治療」を目指すのではなく、「見え方の特性を正しく把握すること」と「不便を感じない環境を整えること」が基本となります。
色覚特性かどうかは、まったく急ぐ必要が無いので、様子を見て可能性が高そうなら専門医に相談します。色覚特性と確定したなら、最適解から言うと「多くの色に触れさせて色の違いを体験させる(プラス思考)」です。してはいけない事は「家庭内を全て色に頼らない環境に変えること(マイナス思考)」「周囲の色を見分けられるであろう色に限定してしまうこと(マイナス思考)」です。
色覚特性を持つ方が色の選択や混色で迷わないためのカラーリファレンスで書きましたが、『人間は目で色を見ているのではなく、「言葉」で色を見ている。新しい色の名前を覚えると、人間の脳の視覚野の活動が変化し、その色に対する識別能力が上がる。』これが重要です。
失敗しても構わない家庭内に、色から遠ざける環境を作ってはダメです。色を学習する機会を奪うことになります。家庭内では色を間違えてもさして問題になりません。

- 専門医(眼科)を受診する
- 市販やWebの簡易テストだけで判断せず、眼科で確定診断と詳細な検査を受けます。
- 目的は治すことではなく、「どの色の組み合わせが識別しづらいのか」や「その程度」を具体的に知ることです。
4〜5歳頃なら幼児用の検査表(石原式色覚検査表・仮名用など)を用いることで判定できますが特性の程度までは掴めません。
6〜7歳〜(より詳細な評価が可能な時期)小学校入学前後になると、数字を用いた標準的な判定表に加え、色のグラデーションを順番に並べ替える「パネルD-15」などの詳細検査も理解できるようになり、特性の程度(軽度・中等度など)まで高い精度で把握できます。

- 家庭での環境整備とコミュニケーション
- 色名ラベルの活用: クレヨンや絵の具、色鉛筆、衣類の収納場所に色名テキストを貼ります。
- 色以外の情報で伝える: 「緑の服」ではなく「ポケットが胸にある服」など、形・柄・位置などの特徴で話す工夫をします。
- 見え方を肯定する: 違う色で答えても否定せず、「そう見えているんだね」とそのまま受け止めます。
全般的な環境整備は余程でない限り必要ありません。後述する「箸や歯ブラシ」など個人(自分)専用の物が区別出来るようにすれば良いだけです。コミュニケーションについては、普段通りがベストです。
基本的に色名ラベルは不要です。子供用のクレヨンや絵の具、色鉛筆には個別に色名が付いています。購入時に色名が書いてある物を選べば良いだけです。逆に色名が書いていない色のついた積み木やブロックは色の学習効果を高めるのに最適です(間違えても実害がなく、ゲーム感覚で色名を当てたり色の組み合わせを考えられる)。基本的な色と色名の結び付けはクレヨンや色鉛筆や絵の具で出来ます。後はその都度教えてあげましょう。数千~数万色の中のわずか数十色を色分けして与えるよりも数千~数万色を自ら学習できる環境の方が有益です。
一方、一人一人専用の箸や歯ブラシは単なる色違いでは無く、柄やキャラクターが違う物にします。日常で日々使う物で家族と共用しない物、形や使い道が同じで紛らわしい物は明確に区別できるようにする事で余計な精神的負担を減らせます。比較のためになるとしても共用しない所有者の異なる箸や歯ブラシを学習に使うことは避けてください。間違える可能性を考えるだけでもストレスになります。
洋服の例は「緑の服」でも「ポケットが胸にある服」でも良い表現とは言えません。正しくは「ポケットが胸にある緑の服」です。形と色と色名を結び付けてください。日常的な言い方なら「胸にポケットがある服、緑の」や「緑の、ポケットが胸にある服」などです。色を遠ざけるのでは無く、色名を結び付けてあげる事が大事です。とは言え洋服のケースや洋服その物に「緑(みどり)」と書くのは現実的ではありません。実社会からかけ離れた環境を構築すべきではありません。洋服のタグに色名が書いてある場合は、その事を教えてあげるのは現実的で役立つ良い情報です。
「色覚特性について」で書きましたが、ある程度の色は正確に判断出来ます。不正解な情報を肯定すると本来読み取れる色が正解か不正解か分からなくなります。間違えている場合は肯定でも否定でもなく「この色は苦手なんだね」とか「この色は分かりにくいね」や「この色は難しい?」など間違えている事をやんわり教えてあげる事が大切です。子供は間違えていることさえ分かればその色を別のアプローチで識別する術を見つけて区別します。
- 学校や園との情報共有
- 担任の先生に共有し、板書(黒板に赤チョークを使うと見えづらい等)や折紙・図工での指示出しに配慮をお願いします。
危険が伴わなければ配慮は必要ないと思います(色覚特性の子供が創意工夫を経験する良い機会です。そして集団生活で特別扱いは弊害を生みます)。必要に応じてフォローしてもらう程度で充分です。
- 本人の自己肯定感を育てる
- 特別な異常や欠陥ではなく「見え方の多様性(個性)」として自然に伝え、色で失敗した経験から劣等感を抱かないようサポートします。
「色」は物体などの要素の一つに過ぎません。さらに物体は環境の要素の一つです。実社会で要素の中の要素のわずか一部が欠けたとして問題にならない方が遥かに多いのではないでしょうか?実は「劣等感」は特別視する周囲が植え付けているイメージとも言えます。
また最近ではAIを使う事で、自分で色を選ぶ必要も色を意識する必要も識別する必要も薄れています。そうした中、一般色覚(色覚正常)者は日常で色を意識する必要性が少ないので識別能力が上がる機会もあまりありません。対して、色覚特性者は日常では色を意識せざるを得ない場面が少なからず有りますから嫌でも識別能力は鍛えられています。
つまりは、特別であっても大した問題では無い上に識別能力が一般を上回る可能性は充分あります。その状況下で「自己肯定うんぬん」は色覚特性者を矮小させるための無自覚な悪意と取られても仕方ないレベルです。それよりも現実的で論理的、科学的に「実は実生活では大した問題じゃ無い。それより、無意識の内に色の識別能力は鍛えられているから色の使い方や捉え方などが一般より優れている場合が結構ある」と根拠のある事実を教える方が、根拠の無い「自己肯定うんぬん」より建設的で遥かに良いと思います。
話を戻しますが、色覚特性の幼児にしてあげる事は手本を見せる事です。大人はクレヨンを手に取るときは色を目視で済まさず、子供と一緒にラベルを確認してから使いましょう。子供はそれを学習します。ぬり絵を塗るとき「一緒に正しい色で塗る」事で子供はそれを学習します。色と色名の確認の仕方を学び、どの色で塗るかを学んで「色の違いを掴む」ことを身に付けていきます。
小学生位なら錯覚の可能性を教えてあげましょう。常にではなく状況により色が違って見える場合があることを本人が知っておくことは弱点ではなく、色を学習する上で強みになります。また、色の名前には和色名など色合いを文字で表すものもあります。色の判断に役立つ情報や「新しい色の名前を覚えると、人間の脳の視覚野の活動が変化し、その色に対する識別能力が上がる。」ことなどは積極的に教えてあげてください。
子供は、苦手な色を周囲の色と比較して区別したり状況に応じて判断したりと多角的に識別する柔軟性があります。そのためには色の情報と経験が大切です。周囲の大人が「区別しづらい色を遠ざける(色覚特性をマイナスに考える)」「本人の代わりに区別してあげる(色覚特性をマイナスに考える)」のでは無く「本人の考えや行動をフォローしてあげる(色覚特性をマイナスに考えない)」ことが大切です。
「本人の考えや行動をフォローする」具体例:虹色色学のツールの設計がそうです(本人の行動を手助けするだけ)。家庭の中なら物の並び順を変えるだけで区別しやすくなる事もあります。洋服のタグに色名が書いてあるなど普段大人が何気なく見ている事でも子供は知らない事がたくさんあります。その知識を教えてあげる事も「本人の考えや行動をフォローする」事の一つです。
― 追記 ―
色を気にし過ぎて他の子と区別の付け方に悩むときは、色にこだわらず、区別したい物に子供の名前かイニシャルを付けておけば良いだけです。色に関しては、ゆる~くできる範囲で問題ありません。